生徒会と部活の両立というのは、なかなか難しいものであります――


中2の12月、あたしは生徒会選挙に参加しました。
専門部長になるため、がんばってました。
そして見事選挙にとおり、生徒会執行部に入れたのです。

生徒会に入ってからは、いろんな行事がありました。
人権コンサート、オープンスクール、他にもいろいろありました。
昼休みだけでは足りないので、放課後も使って進めていきました。

バスケ部の人数は少ないのに、その少ない中から4人、生徒会に入ったんです。

そして、2月ごろに試合がありました。
その試合では、2回戦だったか3回戦だったかで負けてしまったんです。
そのときに、先生からいろんな話をされました。

技術的なことではなく、精神的なこと。
例えば、1年生で手首にミサンガやゴムをつけてる子がいること。
それを、キャプテンが注意できないこと。
朝練に遅れてくる子がたくさんいること。
生徒会で、4人がぜんぜんこないこと。それも、人が少なすぎてしっかり練習できないのに。
それより前に、生徒会に入る前に、先生に何の相談も無かったこと。
試合直後に、いっぱい話をききました。

先生は、ぜんぜん話きいてなくて言われたことをしなかったりしたら、
たまに頭たたくんです。
体罰 とかそんなんじゃなくて、それは一生懸命教えてくれてるってことなんです。
確かに痛いけど、そうやって教えてくれてるんや って嬉しいです。
でも、一個下の子が、それを避けたんです。
それについても、話してました。
先生は、『お前らはそこまでして教える価値がないねん』って言いました。
すごいショックでした。
『そこまで期待してない』って。

そこでやっと気づいたんです。自分が必死に部活やってないことに。
そのときあたしは伸び悩んでて、いつまでたっても上達しないことに苛立っていました。
確かに生徒会で忙しいときもあったけど、もっと時間を見つけて練習できたはずです。
やっぱり、生徒会を理由にして行かなかったことも多かったように思います。

先生に言われたことがぴったり当てはまっていて、自分が嫌になりました。
自己嫌悪ってやつです。
先生は、『お前らのことは信頼してない』って言ってました。
そりゃそうだと思います。こんな、あたしみたいな部員がいるんだから。
話を聞いていて、とてもつらかったです。
きついことを言われたからじゃなくて、自分の行動そのものだったからです。

負けたあとオフィシャルをしましたが、やりながら泣いてました。
泣いても泣いても涙がとまらなくって。泣いてもしょうがないのにね

オフィシャルも終わって先生のところに集合したときも、帰りに先生に送ってもらう
車の中でも、同じ話をされました。
先輩たちの話がでてきたりもしました。

去年のキャプテンも生徒会にはいっていましたが、担任の先生に誘われたときもずっと
『部活があるから無理です』って断ってたらしいんです。
でも、担任の先生もそのキャプテンが必要だったらしく、キャプテンはちゃんと
先生のところに相談しに行ったらしいです。
『そういうことなら』 そうやって、先生はキャプテンに『生徒会がんばってこい』といって
見送ったそうです。
けど、あたしは違いました。
勝手に選挙出て 勝手に通って喜んで 部活休んで。
そんなことを考えながら話を聞いてると、また涙が溢れてきました。
先生にばれないように泣いてましたが、みんな降りて行って先生と車内で2人になったとき、
とうとう我慢できなくなってしまいました。

先生は車の中で、
『まぁ、お前はよくがんばってやっとるわ。けど、もっと考えてやらなあかん。
 生徒会もあるやろうけどな。
 お前のええとこはスピードやねんから、それをもっといかさなあかんわ』
と、優しく言ってくれました。泣きながら返事すると、
『泣かんでええから な』
といってくれました。

そのまま家に帰って、そのあとキャプテンのさやぁと電話でいろいろ話しました。
これから、どうしたらいいのか とか 車の 中でどんな話したのか とか。
さやぁも同じように相談なしに生徒会に入ったりしていたので、立場はまったく同じでした。
いろいろ話聞いてくれて、話してくれて、とても気が楽になりました。
ありがとうね さやぁ。

結局そのあとミーティングを開いて、話し合いました。
生徒会の悪いところもあったし、朝練にこない子もいたし、ミサンガしてた子もいたし・・・
それぞれいい方向に向かっていけるように、話をしました。

それから、やっぱり生徒会の仕事がいろいろあったりもするけど、前より部活に参加するようになりました。
いっぱい怒られるし、めちゃくちゃ下手やけど それなりにがんばってやってます。
レギュラーも怪しいとこですが、努力だけでも認めてもらえるように。
絶対それは自分のためになるからね。

辛いことがあっても、やっぱり大好きなバスケなんだから やめちゃいけないなと思いました。
あとちょっとしか部活をできる期間はないけど、精一杯やりたいと思います。(2005.05.06)























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