クロアとフェズは、急ぐこともなく 注文した全てのものを食べ終えた。
『ごちそーさま!』
「おいしかったねー。」
「あぁ、そーだな。さて・・・公園に行かないとな。」
「だね。少し歌ってただけなのに、急に言われて、正直驚いたよ。」
「うんうん。複雑・・・」
少し歩き、公園についた。
芝の上に、ガイ・ルイ・サラクがいた。
自分たちで作った曲だろうか・・・
各々、担当の楽器を弾いていた。
まわりの人は、笑顔で聴いている。
「あれって、ガイたちだよな?」
「みたいだね。少し、僕たちも聴いてよっかぁ。」
2人は、人々の後ろで、曲を聴いた。
その曲はアップテンポで、気分が弾むようだった。
聴衆は、一緒になってノッていた。
クロアとフェズも、同じくノッた。
「聴いてくれてありがとねぇ♪」
ルイの声だ。
曲がおわった。
聴衆は拍手をおくり、歓声をあげる。
「楽しい曲だったな。」
クロアは、フェズにそう言った。
聴衆が去っていったあと、クロアとフェズは3人のもとへ行く。
「あ、クロアさんにフェズさん。」
サラクが一番に気づく。
「お、来てくれたんだな。」
「ありがとね♪」
クロアが返す。
「遅くなって悪かったな。」
「さっきの曲、聴かせてもらったよ」
と、フェズ。
ガイの頬が、少し赤くなる。
「お・・・サンキュ。俺たちよくここで練習やってて、
 いつも聞いてくれる人たちがいるんだ。」
クロアが微笑む。
「いい曲じゃねーか。元気が出る曲だ。3人でつくったのか?」
ルイが返事をする。
「そーだよ。この曲弾くの、とても楽しい!」
「ですね。アップテンポなので、ノリやすいですし・・・私も楽しんでますよ。」
そしてフェズが、
「音を楽しむのはいいね」
という。
「ところで・・・さ。話の続き、どーすんだ?」
と、クロア。
ガイが続ける。
「お、悪ぃ悪ぃ。俺らのバンドにボーカルがいねぇことは話したよな。
 んで・・・クロアたちの歌声聴いた瞬間、びびっときたんだな。
 『この声だ!』ってな。」
そして、ルイが続ける。
「そそ。で、ぜひとも2人にうちのバンドに入ってもらいたいんだ。」
続いてサラク。
 だから・・・お願いします。」
クロアとフェズは、顔を見合わせる。
即答は、できなかった。
「少し・・・考えさせてくれ。」
ガイが、
「もちOKだ。いつ返事もらえる?」
とたずねる。
「明日、もう一度ここで会えるか?」
「おう。ここが俺らの本拠地だからな!」
そして、次の朝にここで会う約束をし、クロアとフェズは宿へ向かう。






















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